人生だけでなく、出来事全般でとても大事なのは、バイオリズムに合わせた行動になります。
バイオリズムとは、季節の変化と同じで、夏は気温が高く、冬は気温が低い、春と秋は季節の変わり目で過ごしやすいが、朝晩の気温差が大きいため体調を崩しすい時期です。随って人は、春夏秋冬に合わせた生活のリズムを組み立てています。当然のことですね。
このリズムを人生というか人事に当てはめると、タイミングということになります。
”機を見るに敏”(好都合な状況や時期をすばやくつかんで的確に行動すること)という言葉があるように、何事もタイミングが重要になります。
例えば、
・カップラーメンを作る時。
→水を沸かして、カップラーメンに注いで、3分待てば完成ですが、水が沸騰する前の60度とかで、カップラーメンに注いでしまったらどうなるでしょう?また、沸騰したお湯を注いで、3時間放置したらどうなるでしょ?
当たり前ですが、まずいカップラーメンに仕上がります。
・高校、大学受験や就職試験などを受ける時。
→決められた日の決められた時間に行き、試験を受けるわけですが、それ以外の日に行っても当然、受験できません。また勉強も試験日に向けて必要な教科の出題範囲を学習し、合格圏まで学力を上げて臨見ますが、1年前に仕上げても、1年後に仕上げても合格は難しいです。
オリンピックなどアスリートの世界では、このタイミングに合わせて調整するのは当たり前ですが、試験全般も当然ですよね。
・告白、プロポーズなど。
→「好き」と伝える、「失敗」を告白する、プロポーズするなど、自分のタイミングだけでなく、相手の様子を伺いながらしないと上手くいかないことは、ビジネスでもプライベートでも多いです。ネガティブな告白は、なるべく相手が機嫌が良く、相手にゆとりがある時に言わないと、逆鱗に触れてしまう恐れがあります。
また恋愛でも、成就させるには、相手との距離感を考えながら告白しないと、成就できない場合もあります。
上記の内容は、言われなくてもわかっていることだと思いますが、日々の中でタイミングを意識している人とそうでない人という点で、長い人生では差が出てくると思います。
従って、九星気学を学ぶと、追い風を受けて発展していく時期、準備を周到に行う時期など、実力を発揮し、着実に積み上げていく人生を送ることができます。
今回は、九星学を活用するにあたり心に留めておいて欲しい事を紹介します。
九星気学を学ぶ目的
主に大きく2つのスタンスがあります。1.占筮派
九星気学の教理を占いを中心に捉えるます。自分の将来が当たる・当たらない、自分のしたいことが成就できる・できない、ということに活用します。占筮、六曜の活用、祐気取り、その他開運法になります。
占いがさらに発展し、呪術的力で自己願望を成就しようとするものもあります。道教、密教、古神道などのようなものと考えるといいと思います。
2.義理派
九星気学の教理を人間成長の学問として捉えます。
真理を探究し、人間的成長により環境に適応し、自分のしたいことを実現していくというものです。
儒教として発展し、江戸時代の教養となった朱子学、明治維新の原動力となった陽明学などです。
私の九星気学では、1、2両方扱います。両方扱う理由は、1だけに偏ると、「今日は悪い日だから何処へも行けない」とか「開運しているから努力しない」の様に、九星気学の技に溺れてしまうからです。
その結果、九星気学に振り回されて、人生が全く上手くいかない、むしろ九星気学を知らない方が幸せだったかもしれないということになり兼ねません。
2だけに偏ると、人生上手くいくと思います。儒教とは九星気学をベースにしている為、真理だからです。ただ、儒教に沿う人間性を身に着けるのは容易ではないです。並の人は、欲望、妬み、憤りなどの感情に翻弄され、人生上のトラブルが絶えないからです。
1、2を兼ねた学びは、
・開運することで自信と明るい人生の展望が開ける
・気(機)という見えない流れ(チャンス)を掴み発展に繋げる
・勝敗、損得、盛衰から学び、次に活かせる生き方が身につく
文章にするとものすごく簡単なことに感じれますが、これらのことが実際に現実に出来たとしたら、、、
人生が息吹きます。春の桜と春風を感じてすがすがしさを感じるように、秋の十五夜お月様を眺めて過ぎ去った日々を懐かしむように、人生の味わいがとても深くなります。
おそらく、「成功=金儲け」系の自己啓発では、手にできないでしょう。
日本では、儒教が文化レベルに浸透しており、九星気学は日本人のスピリットと言っても過言ではないでしょう。3.11の時も、日本人の有事の対応の素晴らしさに世界から称賛の声がありました。
儒教教育(義理派の教育)は、戦後教育では辞めてしまいました。(私の父の時代は、論語は暗記させられたそうです。)
なので、日本人であるが故に、また自信を持ち、時機を見て果敢に行動し、成功失敗のどちらも人生の糧とする生き方を身に着ける為にも、九星気学を学ぶ意義は大きいと思います。
4つの命を活かす
九星気学では、命を4つに分けて考えます。4つとは、
1.天命
天が与えた命のことで、現世に生まれた理由として、天から与えられた役割があり、それを成し遂げることが人生。天を神と読み替えてもいいでしょう。
2.宿命
命が宿ることで、DNAに基づいた外見などの個性と、門地を指します。人生のスタートは皆平等ではないといですが、天命と兼ね合わせると、どんな人も理想のスタート地点に生まれるということになります。
3.使命
命を使うことで、「使命感をもってやり遂げる」とか表現したりするので周知の通りです。天命や宿命は、自分に決定権が無いが、使命については自分で決定しなければなりません。使命が見つからなくて、人生を迷走される方も多いのが、選択肢の多い現代人の悩みだと思います。
4.運命
命を運ぶということで、社会で活動することを言います。社会問題にもなっている「引きこもり」では、運は開けません。社会で必要とされることで、運が開け、社会的活動範囲が広がることで名声や富みを手にすることができます。
九星気学を活用することで、下記のようなことが期待できます。
宿命に縛られている方へ
家が貧しかった、自分に障害がある、両親の介護で苦しい、孤児で愛を知らないなど、誕生や幼少期の苦労や無念さは、人格の形成にとても大きな影響があります。
認知心理学でも幼少期の環境が与える人生への影響は大きいという研究がありますので、宿命に縛られている人が人生を全うする苦労は計り知れないと思います。
ヴィクトール・フランクルという方をご存知でしょうか。
彼は「幸せでないと感じているのならば、今の苦悩が問題なのではなく、その苦悩が自分に与えられる理由がわからないことが、もっとも辛いことです。」と言います。
今現状が天から与えられた問いであるということに気づくことが、苦から離脱する一歩だと思います。
使命が見つからない方へ
早くして使命に目覚め努力する方います。イチローの小学生時の文集は有名ですが、プロ野球選手になるまでの高校、中学の中間目標やそれを達成するために今やることまで明確に持っています。歴史に名を遺す人はそういう人ですから枚挙に暇がないです。
ただ、歴史の人、有名人だから自分と違うと嘆く前に、今と過去を省み事です。成功の糧はすべて過去と今にあります。人生に無駄は一つもなく、始めるに遅いということもないです。
天命は、達成されることを望み、天命にずれた生き方を正すために失敗があり、天命通りに生きると望外の成果があります。
従って、独断で上手くいかないなら周囲の意見に従ってみたり、周囲に合わせてばかりいるなら自分の思い通りに行動してみたりと、失敗を糧に次の行動を行うことです。
引きこもりの方へ
いろいろな理由があり、社会に出れない方がいるともいます。
社会に出ると、いろんな人がいます。まともでない方も多い。大手企業の方でも驚くようなアイデンティティの方もいますし、ニュースなど見ていると地位も名誉もあるような方が「盗撮」とか「痴漢」とかゲスな事件を起こして驚かされます。
そんな社会に嫌気がさして引き込まれている方もいると思います。それはそれでいいと思います。
世界4大聖人の1人に数えられる孔子という人がいます。中学校の国語で孔子の『論語』を学ばれた方も多いと思いますが、彼は政治家でありながら、優秀さゆえに政敵も多く重用されず、亡命で長く諸国を巡り学問を研究された方です。
政治家で登用されないという不遇な期間があったから彼の学問は深まり、清の時代まで官僚試験に採用される学問という地位を作れたと思います。
引きこもりの期間は、彼の人生と重ね合わせて見ると、人生においてとても重要な期間だと思います。社会の変化はドッグイヤーといわれるほど速く、激しい時代になっておいます。今の時代ニーズがあなたに合わなくとも、次の時代ニーズでは飛躍する可能性があります。今は次の波に乗る為の期間なのかもしれません。
この時期に九星気学を学べば、自分の得手不得手を理解(自己知覚)し、人間が磨かれ、新時代のリーダーになりうる可能性があります。
以上、九星気学は、とてつもない可能性があり、中国で発祥し、韓国、日本にも多大な影響をもたらし、現代の日本人のスピリットとして根付いているものであるということをお伝えしたかったです。